今日は、可動域の話。
前回、慢性痛の改善の話で、可動域改善後、運動後に可動域が戻ってないかを確認すると書きましたのでその話を。
まず、可動域は動かせる関節の範囲のこと。(モビリティー)
そして、可動域内をコントロールして動かせるか。(スタビリティー)
この辺をDr. Gary Gray PTは造語でモスタビリティーとして全身のモビリティー、スタビリティーのテスト&エクササイズとして行なっていて以前説明しています。
前回話たのは立位ですが、違うポジションでも人やマシンなどのサポートがあっても可動域を広げることが重要。その後、自分で動かせる能力を作ること。
次に動きやすさについて
一つの動作に、たくさんの筋肉や組織が関与しています。
使われやすい、過剰に動いているものを促通されている(facilitation)として、
使われづらいもの、動けないものを抑制されている(inhibition)として考えます。
ですので、過剰に働いているものを抑制し、働いていないものを促通することで、動きやすさや、動作ができるようになります。
この辺りも、アメリカ理学療法のシステム(PRIやNKT)で、ファーカスされる内容です。
(SFM社のSFMAシステムでいうSMCDにもなります)
彼らの内容として手技やエクササイズをして動作をできるようにした後、チェレンジとしてちょっとだけ難しい運動動作をした後に、また一度抑制したところが過剰に働き出して可動域が狭くなってないかを確認します。
これは神経系の問題なので、そもそも組織が硬い人はその前のフェーズになります。
ただ、過剰に動くところがあって、動かないところができて、硬くなったのか。もともと動かずに硬くなったのかでも、違うかもしれません。
この辺りは、本当にすぐ戻ってしまうものなので、難しいとは思いますが、パワープレートで定着できれば、より効果的かと思います。
但し、床でやるよりも難しくはなるので、エクササイズの選択は試行錯誤で行なっていて繰り返すこともあります。その辺はご理解のくださいませ。日々精進します。