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パワープレートの効果なしというトレーナーがいることについて

パワープレートの宣伝が少なくなってきているので、WEBでどんな評価か見ていると、昔は過剰に “効果がある”というサイトが多かったが、”効果がない”という評価をしているサイトも出てきていました。

面白かったのが、パワープレートが筋肉・骨・脂肪といった体組成と、コレステロール値・中性脂肪・血糖値といった血液データに対しては影響を与えない というまとめをしていた方でした。エビデンスベースで語られているそうです。

まず、WBV(全身振動機器)は多くの機器と一緒にされがちですが、それとパワープレートは異なります。そして、パワープレートは、良いデータの論文とそうでない論文があります。これは事実ですね。どうしてそうなるのか。それは、パワープレートはデータを撮る際に個別指導で同じ条件下にすることが難しいこと、また指導者の能力がないことが原因になります。

重りのトレーニングであれば、その方の最大挙上重量から計算して条件を同じに近づけることが可能です。しかし、パワープレートは自重の延長上のエクササイズですので、同じ体型で同じポーズを取らないと条件がかなり異なります。そして、自重の延長上のエクササイズという事ですから、これが効果がないというと自重のエクササイズが効果がないということになります。

おそらく、論文の結果に囚われすぎているのだと思います。データという結果は一定の条件下の結果でしかありません。データの参加者が、お客様と同じ年代で同じ体型で、指導力も論文担当者と同じ場合。論文のデータになるという事です。
パワープレートの効果がないという指導者がいるとしたら、姿勢を見たり適切なコーチングができないと自分で宣言しているだけになります。

トレーニングには原理原則があります。
「過負荷の原理」「可逆性の原理」「特異性の原理」「漸進性の原則」「全面性の原則」「個別性の原則」「意識性の原則」「反復性の原則」
どんなトレーニングの本にも似たような言葉で書いているし、試験にも出る基本中の基本です。でも論文に出たとき、トレーナーとして考えないといけないのは、どんな結果が出たかではなく、どんな指導をしたか。です。

効果が出ないと言った方もパーソナルトレーナーと肩書きがあります。トレーナーはいろんな方がいます。どんなに素晴らしいトレーナーでも結果だけをみて、選ぶのはやめましょう。アスリートのトレーナーでも、有名人やモデルのトレーナーでも、あなたはに合うかは別です。結果ではなく、どんな運動処方をしているのか、どうメニューを組み立てているのかを体験して決めることが重要です。

パワープレートが全ての人に効果があって使うべきとは、私は言っていません。(詳細はパワープレートのページを見てください。
自己流でトレーニングを始めることよりは、トレーナーにみてもらったほうがいいですが、トレーナー探しは慎重に行うといいかもしれません。

*画像は2012年 IMGアカデミー トレーニングルーム撮影